【住宅提供打ち切り】「私だって声をあげたい。でも仕事や子どもが…」~迫る切り捨て、募る母親の葛藤
- 2016/05/28
- 12:45

「避難指示が出ていない」と冷遇され続ける「自主避難者」たち。国や福島県による住宅の無償提供打ち切りを10カ月後に控え、怒りと不安を抱えながらも、日々の子育てや仕事のために抗議活動に参加できない葛藤に苦しんでいる。25日夜には住宅の無償提供継続を求めるアピール行動がJR新宿駅西口で展開されたが、参加した避難者の向こう側には、声をあげられない多くの避難者がいる事に思いを馳せたい。「私だって声をあげたい。でも...
故郷・福島市を〝脱出〟した母親。七畳一間のアパートで守った息子の命~福島原発かながわ訴訟
- 2016/05/26
- 14:37

原発事故による損害の完全賠償を求めて国や東電を訴えている「福島原発かながわ訴訟」の第15回口頭弁論が25日午後、横浜地裁101号法廷で開かれ、福島県福島市から神奈川県川崎市に母子避難中の母親が「私たち被害者の厳しい避難生活や奪われたものの大きさを、裁判所も国も東電も正面からきちんと認めて欲しい」と意見陳述した。原発事故が無ければする必要の無かった避難。弁護団は医療被曝の疫学調査を引用し、低線量被曝の発が...
被曝を心配しながら汚染地に暮らす矛盾。その裏の「被曝隠し」~〝言行不一致〟の現実語る荒木田岳さん
- 2016/05/23
- 08:38

福島大学准教授・荒木田岳(たける)さん(46)の講演会が22日午後、東京都文京区内で開かれ、妻子を新潟県内に避難させながら、自分は福島に残って働いている事への葛藤を語った。「私も、脱被曝を口にしながら『言行不一致』だ」と語る荒木田さんはしかし、この〝ねじれ〟を生み出した張本人こそ国だと指摘。被曝隠しが不本意な生活を強いているという。大学と闘い脱被曝に取り組んできた荒木田さんの言葉は、「被曝したくないな...
【指定廃棄物火災】「報道で初めて知った」怒る近隣住民。郡山市は注意喚起せず。住民守らぬ縦割り行政
- 2016/05/22
- 08:31

福島県郡山市産廃処理場「郡山リサイクル協同組合」(郡山市日和田町高倉)で16日未明、指定廃棄物の入ったフレコンバッグが燃える火災が起きた。しかし、内部被曝への危機感の低い郡山市役所は、周辺住民への注意喚起をせず、環境省に丸投げ。「報道で初めて指定廃棄物が燃えたと知った」と住民は怒る。健康に影響が無いか否かは結果論。まずは防護をするという予防原則などどこ吹く風。縦割り行政の弊害もあって、住民の放射線防...
【南相馬】避難指示解除へ市民説明会。〝世界の〟桜井市長、低線量被曝のリスクを無視して「復興」に邁進
- 2016/05/20
- 00:00

一部住民が強制避難を強いられている福島県南相馬市で間もなく、避難指示が解除される。19日夜、小高区、原町区の避難住民を対象に開かれた市民説明会では、国は除染の効果や空間線量率の低減を強調した上で、改めて7月1日の解除方針を提示。桜井勝延市長も「前へ進もう」と呼びかけた。土壌を測らず、低線量被曝のリスクも無視。原発事故直後、米TIME誌で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたこともある桜井市長の〝本当の...