【自主避難者から住まいを奪うな】事実上の再検討・再協議拒否。国「福島県の考え変われば…」、福島県「内堀知事の考えは変わらぬ」~4団体が政府交渉
- 2016/11/09
- 06:30

原発事故による、いわゆる〝自主避難者〟向け住宅の無償提供打ち切り(2017年3月末)が4カ月後に迫った8日午後、4つの団体に所属する全国の避難者が再び東京・永田町の参議院会館に集まり、内閣府や復興庁など省庁の官僚らと打ち切り撤回・無償提供継続を求めて交渉を行った。福島県の担当者も出席したが、国、県ともに発言は今年3月の交渉から変化なし。国が「決めるのは福島県」と主体性を放棄すれば、福島県も「内堀雅雄知事の...
【飯舘村・さすのみそ】受け継がれた味噌のDNA。「原発事故は食文化をも破壊する」。笑顔の裏にある、おばあの怒りと哀しみ~仮設住宅で収穫祭
- 2016/11/07
- 06:55

「第五回なごみ収穫祭」が6日、福島市内にある飯舘村民の仮設住宅で開かれ、生まれ変わった「さすのみそ」を使ったキノコ汁やふろふき大根、焼きおにぎりが振る舞われた。原発事故で村での味噌づくりが出来なくなったおばあから種味噌を引き継いだ支援団体が、DNAを絶やすまいと取り組み「新・さすのみそ」として新たな息吹を吹き込んだ。村民は言う。「原発事故は食文化をも破壊する」。笑顔で味噌を味わう村民の向こう側に、根こ...
【68カ月目の福島はいま】外遊び回避は昔話? 「被曝リスク意識したら暮らせない」「子どもは伸び伸び遊ばせたい」~郡山に〝国立〟屋外遊び場がオープン
- 2016/11/06
- 07:01

福島県郡山市大槻町の「大槻公園」に5日、国の交付金を活用した屋外遊び場が整備され、地元保育所の子どもたちも参加したオープニングセレモニーが開かれた。当初は屋内遊び場を整備する構想だったが、市長交代で一転。「屋内型では『郡山が危険だ』と誤解される」という思惑も手伝って、屋外型になった。予算獲得に尽力した地元選出代議士が「屋外で伸び伸び運動させたい」と口にすれば、母親らも「被曝リスクを考えたら生活出来...
【68カ月目の福島はいま】健康被害だけじゃない。原発事故に苦しめられる伝統芸能。「こんちくしょう!」「絶やすまい!」。原発への怒りと継承への決意
- 2016/11/05
- 05:44

原発事故がもたらしたものは健康被害だけでは無かった。汚染と避難の拡大で、田植え踊りや神楽、獅子舞など地域の伝統芸能が存続の危機に瀕している。元々、後継者不足に悩まされていたところに追い打ちをかけた住民の避難。「原発事故さえ無ければ…」。3日に福島市内で開かれた「第四回ふくのさと祭り」の出演者からも、原発事故への怒りや継承への強い決意が聞かれた。文化をも破壊する原発事故。破壊されてはたまるかと、住民た...
【復興五輪?】小池都知事の交流センター〝視察〟に飯舘村民から怒りの声。「きれいなハコもの見て何が分かる?」「線量計持って村内歩いて!」
- 2016/11/03
- 06:26

東京都の小池百合子知事が2日、福島県を訪れ、Jヴィレッジやふたば復興診療所、福島県産米の全量全袋検査場、飯舘村の交流センター「ふれ愛館」などを約4時間かけて駆け足で視察。夕方には福島県庁で内堀雅雄知事と会談した。「被災地の実情を把握し復興をより効果的に後押しする」のが視察の目的だが、新しく建設されたハコものだけしか見てもらえなかった飯舘村民からは「視察する場所を間違えている」、「線量計持って村内を歩...