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【県民健康調査】「県民の理解深めたい」。星座長が第三者委の設置を提案。背景に日本財団の提言、検査体制縮小の布石か~甲状腺ガンは9人増えて183人に

原発事故後、福島県が被曝線量の評価や県民の健康状態把握のために実施している「県民健康調査」の第25回検討委員会が27日午後、福島市内のホテルで開かれた。甲状腺超音波検査の2巡目で「悪性または悪性疑い」と診断された子どもは、前回より9人増えて68人。1巡目からの通算では、「悪性または悪性疑い」は183人に達した(9月30日現在)。しかし、日本財団の提言を受ける形で星北斗座長が「中立的、国際的、科学的」な第三者委員...

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【69カ月目の福島はいま】年内最後の福島県知事定例会見。「復興への光強まった」「いまだに誤解や偏見ある」と〝内堀節〟満載。人口減少歯止めにも意欲

内堀雅雄・福島県知事の年内最後となる定例会見が26日午前、福島県庁で開かれ、来年の復興加速・帰還促進に意欲を見せた。今年の漢字は復興創生の「創」。著しい人口減少対策に取り組みながら、新しい福島創りに励むという。避難指示解除やJR常磐線の一部再開通など「復興」を強調する内堀知事だが、一方で〝自主避難者〟向け住宅の無償提供打ち切りが3カ月後に迫る。福島県庁は明日28日が仕事納め。しかし、県外避難者たちの厳し...

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【自主避難者から住まいを奪うな】都内イベントで避難者たちが抗議行動。交流会でも直接訴えるが、内堀知事は「来春での打ち切り方針に変わりない」

避難者たちの切実な声は、またも一蹴された。23日、東京国際フォーラムで開かれた「ふくしま大交流フェア」(福島県、東京都の共催)で、ステージ上の内堀雅雄知事に「住宅提供打ち切り撤回してください」とプラカードを掲げながら〝直訴〟。別室で行われた避難者交流会でも内堀知事に直接、住宅の無償提供継続を求める声が寄せられたが、内堀知事は「打ち切り方針に変わりはない」と明言した。打ち切り強行まで3カ月。依然として...

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【続続・原発事故と〝いじめ〟】放置されてきた避難者たち。黒澤知弘弁護士が横浜で講演。「苦難に遭っていない避難者などいない」「想像力働かせて」

「原発避難に係わる横浜いじめ問題を考える集い」が22日夜、神奈川県横浜市のかながわ県民活動サポートセンターで開かれ、神奈川県内に避難した人々の集団訴訟「福島原発かながわ訴訟」の弁護団事務局長を務める黒澤知弘弁護士(馬車道法律事務所)が講演。「苦難に遭っていない避難者など1人もいない」、「想像力が国全体に広まって欲しい」などと語った。〝いじめ〟の裏に潜む避難・被曝リスク回避への無理解。避難の権利を認め...

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【自主避難者から住まいを奪うな】「寄り添いでなく追い出し」「戸別訪問は地上げ屋の手法」。あと3カ月、溝埋まらぬまま越年~第5回福島県庁交渉

原発事故による〝自主避難者〟への住宅無償提供が来年3月末で打ち切られることに反対して行われている避難者団体と福島県庁職員との交渉が21日午後、福島県庁近くの中町会館会議室で開かれた。毎月、開かれている交渉は5回目だが、議論はかみ合わず、避難者と県庁職員との深い溝は埋まらない。避難者側は以前から内堀雅雄知事との直接対話を求めているが「組織として対応する」と応じていない。打ち切り・切り捨てまで3カ月。多く...

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【中通りに生きる会・損害賠償請求訴訟】東電「具体的な健康への危険は生じていない」。いまだ続く不安や精神的苦痛。加害者の姿勢に怒る原告~第3回口頭弁論

政府の避難指示が出されなかった福島県福島市や郡山市などの「中通りに生きる会」(平井ふみ子代表)に参加している男女52人が、原発事故による放射性物質の拡散で精神的損害を被ったとして東電を相手取って起こしている損害賠償請求訴訟の第3回口頭弁論が19日、福島地方裁判所206号法廷(金澤秀樹裁判長)で行われた。東電側は準備書面で原告たちの主張を「避難指示区域外において生活を送るものに対して、低線量被曝による客観的...

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【放射線の健康影響と学校教育】山下俊一氏が郡山で講演。「年20mSvは避難の必要無し」「チェルノブイリとは全く違う」「甲状腺ガンで誤った情報流れた」

第5回放射線教育に関する国際シンポジウムの一般公開セッション「放射線の健康影響と学校教育」 が18日、福島県郡山市で開かれ、山下俊一氏(長崎大学副学長、福島県立医科大学副学長)が「放射線健康リスクを一般公衆にどのように説明するのか~チェルノブイリと福島の原発事故から学んだ教訓」と題して基調講演。会場では「福島のうまいもんを食べよう!」と書かれたチラシが配られ「復興」一色。山下氏は「年20mSvは避難の必要...

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【自主避難者から住まいを奪うな】半年間の奔走が実り請願採択。神奈川県議会も「住宅無償提供継続」求める意見書提出へ。採択の裏には苦渋の妥協も

神奈川県議会の防災警察常任委員会が15日、開かれ、原発事故で福島県から神奈川県内に避難している人々から提出されていた「原発事故避難者に対する住宅提供の継続を求める請願」を全会一致で採択。意見書案の取りまとめに着手した。意見書は20日の本会議で可決される見通しで、半年にわたる避難者や支援者たちの執念とも言える奔走が実った。そして、採択の裏にある葛藤と妥協。ともすれば「わがまま」、「自己責任」で片づけられ...

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【子ども脱被ばく裁判】父親の怒り「原発事故で当たり前の生活奪われた」。母親の悔しさ「国も行政も住民守らなかった」~第8回口頭弁論で意見陳述

福島県内の子どもたちが安全な地域で教育を受ける権利の確認を求め、原発の爆発事故後、国や福島県などの無策によって無用な被曝を強いられたことへの損害賠償を求める「子ども脱被ばく裁判」の第8回口頭弁論が12日午後、福島県福島市の福島地裁203号法廷(金澤秀樹裁判長)で開かれた。2人の原告が意見陳述を行い、長野県に避難した父親と郡山市内に住む母親(出廷できず代読)が無用な被曝を強いられた悔しさや当たり前の生活を...

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【自主避難者から住まいを奪うな】刻々と迫る来春の打ち切り、なぜ広がらぬ運動のすそ野。避難者とともに考える。「当事者はもっと声をあげよ」は暴論か?

原発事故による〝自主避難者〟向け住宅の無償提供終了は2017年3月末。しかし、運動の前面に立つのは毎回、決まった人になりがち。打ち切り強行が目前に迫っても全国的な大運動に発展しないのはなぜか。避難者たちに率直な意見を聴いた。そこからは、被曝リスクの拡大から逃れようと福島県外に避難した人々の現実的な生活や葛藤が見えてくる。避難者切り捨てまで3カ月余。ここで改めて問う。「当事者はもっと声をあげよ」は暴論か?...

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プロフィール

鈴木博喜

Author:鈴木博喜
(メールは hirokix39@gmail.com まで)
https://www.facebook.com/taminokoe/


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 (銀行コード0039 支店番号106)

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