【福島原発かながわ訴訟】焦る国。結審控え法廷で28分間の反論。「対策講じても事故は防げなかった」「過失責任認めた4地裁の判決は誤り」~第27回口頭弁論
- 2018/05/19
- 15:12

原発事故の原因と責任の所在を明らかにし、完全賠償を求めて神奈川県内に避難した人々が国と東電を相手取って起こしている「福島原発かながわ訴訟」の第27回口頭弁論が18日午前、横浜地裁101号法廷(中平健裁判長)で開かれた。次々回7月の期日で結審するのを控え、国側の訟務検事が28分にわたって国家賠償法上の違法性を否定するプレゼンを実施。原告の代理人弁護士も反論する陳述を行った。国の規制権限不行使に違法性は無く、震...
【自主避難者から住まいを奪うな】期限ありきの〝自立〟支援策。来年3月で追い出される国家公務員宿舎の入居者。「公平性保てぬ」と福島県は延長拒否
- 2018/05/18
- 06:27

原発事故による〝自主避難者〟や支援者、国会議員による共同の政府交渉が17日夕、東京・永田町の衆議院会館で行われた。「区域外避難者の住宅問題を考える」と題した政府交渉は、今年4月に続き2回目。2019年3月末で退去を迫られている国家公務員宿舎への入居延長や民間賃貸住宅入居者への家賃補助期間延長などが議題としてあがったが、福島県はいずれの要求も拒否。財務省や国交省、復興庁の官僚からも消極的な発言が相次いだ。原...
【モニタリングポスト撤去】会津若松市でも継続配置を要請。福島県内5例目。室井市長は理解示しつつ「風評」発言。「想いは通じたのか?」悔し涙流す母親も
- 2018/05/15
- 07:01

福島県内(避難指示区域を除く)に設置された「リアルタイム線量測定システム」と呼ばれるモニタリングポスト(MP)の撤去計画問題で、会津若松内に住む母親たちが14日午後、同市役所を訪れ、継続配置を求める要請書を室井照平市長に手渡した。MP撤去に反対する福島県内での要請行動は郡山市、福島市、いわき市、伊達市に続いて5例目。24日には白河市でも継続配置を求める要請書が市長に提出される予定。室井市長は基本的には継続...
【86カ月目の福島はいま】〝TOKIO騒動〟で考える。「福島県産を食べない」は風評加害か?「避ける自由」封じられた学校給食。「実害」言い続ける農家も
- 2018/05/12
- 12:04

原発事故後の〝風評〟を払拭しようと、「ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業」の一環で、2012年からCMやポスターなどで「福島の野菜はうまい!」とPRしてきたアイドルグループTOKIO。刑事事件(不起訴処分)で1人が脱退したが、福島県知事の〝即決〟で継続起用が決まった。一連の〝TOKIO騒動〟で再び連呼された〝風評〟。果たして福島県産の農林水産物を買わない、食べない選択は風評加害なのか。改めて考えてみたい。本来...
【福島原発かながわ訴訟】今夏の結審控え、10日まで横浜でパネル展。初日の避難者トークでは原発事故へ改めて怒りの声。「くたびれた」「心折れる」と涙も
- 2018/05/06
- 11:52

原発事故の原因と責任の所在を明らかにし、完全賠償を求めて神奈川県内に避難した人々が国と東電を相手取って起こしている「福島原発かながわ訴訟」が7月にも結審するのを控え、同訴訟の存在を改めて多くの人に知ってもらおうと「原発事故8年目 神奈川と福島のいま」が5日、神奈川県横浜市のかながわ県民活動サポートセンター1階で始まった。「かながわ訴訟」のこれまでの経緯だけでなく、保養の受け入れや横浜、横須賀での原発事...
【86カ月目の飯舘村はいま】実証実験で再確認された「野焼きでセシウム飛ぶ」。約1割が飛散、灰の中には8000Bq/kg超も。村役場「来年度も自粛へ」
- 2018/05/03
- 08:11

原発事故による避難指示が昨年3月末に部分解除された福島県相馬郡飯舘村で、今年度も田畑での「野焼き自粛」が農家に伝えられた。農林水産省所管の国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(農研機構)による村内雑草の燃焼実験で、約1割の放射性セシウムが飛散する事、燃え残った灰の一部に8000Bq/kgを超えるものが確認された事による判断。飯舘村では避難指示解除以降、240人が村内での作付けを再開している。村役場...