【原発避難者から住まいを奪うな】家賃補助打ち切りまで4カ月。「方針変えぬ」切り捨て貫く福島県。「自死繰り返させるのか」怒る避難者。「寄り添う」言葉ばかりの内堀知事
- 2018/11/28
- 05:30

福島県の答えは、またしても「NO」だった─。原発事故被害者らでつくる「ひだんれん」(福島原発事故被害者団体連絡会)と「『避難の権利』を求める全国避難者の会」は27日午前、福島県福島市内で福島県庁職員と13回目の交渉の場を持ち、避難指示区域外避難者(いわゆる〝自主避難者〟)への家賃補助制度の継続や、帰還困難区域を含む避難指示区域からの避難者への住宅提供打ち切り方針撤回などを改めて求めた。しかし、福島県側は...
【92カ月目の福島市はいま】同じ側溝汚泥なのに…。行政の「撤去」は、事前に放射能濃度測って非公表の除染推進室、住民による「土砂上げ」では、そもそも測りもしない環境課
- 2018/11/25
- 09:30

福島県福島市が、原発事故以来となる住民自身による側溝「土砂上げ」を再開した問題で、同じように市内の側溝から取り除かれた汚泥にもかかわらず、担当部署によって扱いに差が生じている事が分かった。住民の手による「土砂上げ」では担当課は事前も事後も空間線量や汚泥の放射能濃度を測定しないが、市が除染事業の代替措置として3年間実施した「道路側溝堆積物撤去事業」では、事前に汚泥の放射能濃度を測定。8000Bq/kgを超えた...
【92カ月目の福島市はいま】渡利地区の汚泥は3万5000Bq/kg超! 「安全」ではなかった住民自身による側溝「土砂上げ」。岡部地区でも1万3000Bq/kg上回る
- 2018/11/18
- 09:55

福島県福島市が、原発事故以来となる住民自身による側溝「土砂上げ」を再開した問題で、11月6日号で取り上げた渡利地区の側溝から出た汚泥の放射能濃度が、3万5000Bq/kgを超えていた事が分かった。10月31日号で取り上げた岡部地区の汚泥も1万3000Bq/kg超。共産市議は12月市議会で市当局の姿勢を質す構えだが、これだけの数値が出てもなお、市側は「問題無い」との考えを貫いている。原発事故以降、行政は放射線による被曝リスクか...
【中通りに生きる会・損害賠償請求訴訟】5回目の原告本人尋問。「バカヤローと叫びたい気持ち」「放射性物質の不気味さ変わらぬ」。東電側は「危険で無いという想いもあったのでは?」と反対尋問
- 2018/11/16
- 07:57

「中通りに生きる会」(平井ふみ子代表)の男女52人(福島県福島市や郡山市、田村市などに在住)が福島第一原発の事故で精神的損害を被ったとして、東電を相手に起こした損害賠償請求訴訟の第13回口頭弁論が15日、福島地方裁判所206号法廷(遠藤東路裁判長)で終日、行われた。前回期日同様、2組の夫婦を含む7人の原告に対する本人尋問。代理人を務める野村吉太郎弁護士による主尋問、被告東電の代理人弁護士による反対尋問を受け...
【モニタリングポスト撤去】怒りの声続出、二本松市で住民説明会。「一目で確認出来る機器残して」「撤去で無くむしろ増設を」。事前申し込み制への苦言も
- 2018/11/09
- 06:45

「リアルタイム線量測定システム」と呼ばれるモニタリングポスト(MP)の撤去計画問題で、原子力規制庁は8日夜、福島県二本松市内で住民説明会を開いた。6月25日に福島県南会津郡只見町で始まった住民説明会は、今回で14市町村目。参加した市民は35人にとどまったが、これまでの市町村と同様に、福島第一原発の廃炉作業が完全に完了するまでの設置継続を求める意見が相次いだほか、逆に増設を求める声も。事前申し込み制への苦言も...
【92カ月目の福島市はいま】共産市議の測定で1μSv/h超えも。渡利地区でも「大雨降るとあふれる」と住民らが側溝「土砂上げ」。市議「12月市議会で質す」
- 2018/11/06
- 07:23

福島県福島市が、原発事故以来となる住民自身による側溝「土砂上げ」を再開した問題で、福島市渡利地区でも4日朝、複数の町内会で住民が側溝の汚泥を取り除いた。福島市議会議員の小熊省三市議(日本共産党福島市議会議員団)が「住民の安全が、ないがしろにされている」として、自ら線量計を手に麻袋に入れられた汚泥の空間線量を測定。本紙も同行した。作業に参加した住民たちは、口々に「これをやらないと排水があふれてしまう...