【原発避難者から住まいを奪うな】「福島県が終了させる以上は無理」。4道県独自の家賃補助〝1万円上乗せ支援〟も3月末で全て終了。独自支援への感謝と切り捨てへの怒りが交錯する避難者
- 2019/01/28
- 22:40

原発事故により政府の避難指示が出されなかった区域から福島県外へ避難している〝自主避難者〟に対し、福島県の家賃補助制度に上乗せする形で月額1万円を独自支給してきた北海道、新潟県、神奈川県、沖縄県が揃って、3月末で支給を終了させる。4道県の担当者は取材に対し「福島県が家賃補助制度を3月末で終了させる以上、上乗せ支援も終了せざるを得ない」と回答。今後は見守りや相談業務などでの支援に移行するという。原発事故に...
【中通りに生きる会・損害賠償請求訴訟】6回目の原告本人尋問。子育てへの葛藤、拭えぬ健康不安…。東電側は「危険なら自治体が避難を呼びかけたはず」などと〝安全〟強調
- 2019/01/26
- 08:16

「中通りに生きる会」(平井ふみ子代表)の男女52人(福島県福島市や郡山市、田村市などに在住)が、福島第一原発の事故で精神的損害を被ったとして東電を相手に起こした損害賠償請求訴訟の第14回口頭弁論が25日、福島地方裁判所206号法廷(遠藤東路裁判長)で終日、行われた。前回期日に引き続き、男女7人の原告に対する本人尋問。原発事故が無ければ抱く必要のなかった子育てへの不安や葛藤、避難したくても出来ない苦悩、健康被...
【ふるさとを返せ 津島原発訴訟】法廷に響いた〝加害者〟東電の本音。「ダム建設で沈んだ村よりマシ」「居住制限あるが立ち入り出来る」~原告本人尋問始まる。元GE佐藤暁氏も出廷
- 2019/01/19
- 08:08

原発事故で帰還困難区域に指定された福島県浪江町津島地区の住民たちが国や東電に原状回復と完全賠償を求める「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」の第16回口頭弁論が18日、福島地裁郡山支部303号法廷(佐々木健二裁判長)で終日、行われた。原告に対する本人尋問が開始。この日は原告団長・今野秀則さんが法廷に立った。被告東電の代理人弁護士が「ダムの底に沈んで立ち入りすら出来ない村と比べれば津島はマシだ」とでも言いたげな...
【原発避難者から住まいを奪うな】本紙記事に寄せられた「自主避難は自己責任」「いつまでも支援求めるな」「早く自立しろ」への反論~避難当事者、中通り在住者、支援者の想い
- 2019/01/14
- 11:49

原発事故で政府の避難指示が出されなかった区域からの避難を継続している〝自主避難者〟。彼らに対する住宅支援策が3月末で打ち切られる問題を取り上げた1月3日号の記事はBLOGOSにも転載され、コメント欄には「支援に依存するな」、「自己責任」、「早く自立しろ」という厳しい意見が相次いだ。そこで、避難当事者、避難せず中通りで暮らしている人々、そして、避難者に寄り添い続けている支援者に、それぞれの立場から〝反論〟し...
【94カ月目の浪江町はいま】「復興五輪?聖火リレー?被災町民を二の次にするな」。〝笑顔で餅つき〟の裏にある怒り、報道への不満。「町の現実を知って欲しい」~二本松で交流会
- 2019/01/07
- 07:58

原発事故で福島県双葉郡浪江町から避難し、二本松市内の復興公営住宅「福島県営石倉団地」に入居している人々と二本松市民とが新年を祝う「餅つき交流会」が6日、石倉団地で行われた。つきたての餅に笑顔が広がったが、一方で参加した町民からは「町は復興どころでは無い。現実も知って欲しい」との声も聞かれた。言葉ばかりの「復興五輪」への怒りも根強い。浪江町民は言う。「大手メディアの取材で散々、話して来たけど、こどご...
【原発避難者から住まいを奪うな】近づく〝切り捨て〟の春。怒り、泣き、頭を下げ、闘い続けた〝自主避難者〟の4年間。当事者の声は無視されたまま、住宅支援完全終了へ
- 2019/01/03
- 18:02

年が明けた。原発事故で避難指示が出されなかった区域からのいわゆる〝自主避難者〟には厳しい春が待っている。住宅無償提供打ち切りに伴い始まった家賃補助制度が3月末で終了。住宅支援策が完全終了するからだ。〝自主避難者〟たちは「1人も路頭に迷わせまい」と国や福島県と交渉を続けた。怒りをぶつけ、涙を流し、時には下げたくない頭を下げてきた。冷たい視線を浴びながら街頭にも立った。デモ行進もした。しかし、それらは全...