【風評払拭と聖火リレー】福島県のPRランナーにTOKIOら著名人6人1組。内堀知事は「復興PR」に期待寄せるが、組織委が禁じる「政治利用」にはあたらないのか?
- 2020/01/27
- 16:57

3月26日から始まる東京五輪の聖火リレーについて、福島県の内堀雅雄知事は27日午前の定例会見で、TOKIOやしずちゃんなど6人1組の「PRランナー」を公表した。内堀知事は復興PRや風評払拭への効果に期待を寄せるが、原発事故による「影」を覆い隠したままの聖火リレーで果たして本当の福島の姿が伝わるのか。そもそも、組織委員会が禁じる「政治利用」にはあたらないのか。帰還困難区域からの原発事故被害者への住宅提供が打ち切られ...
【106カ月目の双葉町はいま】避難指示解除のち聖火リレー。福島県の実行委がルート追加を了承。「偽りの復興PRだ」。届かぬ双葉町民の怒り
- 2020/01/23
- 15:38

福島県の浜通りで唯一、聖火リレーのルートに含まれていなかった双葉町について、福島県の「東京2020オリンピック聖火リレーふくしま実行委員会」は23日午前の第8回会合で知事提案を了承。県は大会組織委員会に文書でルートへの追加を依頼した。避難指示が3月4日に部分解除されるのを受けた措置で、2月中旬にも正式決定される見通し。だが、双葉町民や町出身者からは「偽りの復興PRだ」、「聖火が走ったところで何も変わらない」な...
【106カ月目の福島はいま】「原発事故を忘れないで」「済んだ話では無い」。色とりどりの絵手紙に込められた9年間の苦悩や葛藤
- 2020/01/19
- 20:53

原発事故後の怒りや哀しみ、苦悩や葛藤を絵手紙として描き続けている「うつくしま絵手紙の会」。19日まで郡山市内で開かれた絵手紙展では、事故から間もなく9年を迎える現在の心境が綴られた絵手紙もあった。前向きな想いと漠然とした不安や哀しみが交錯する中で、作者たちは異口同音に「決して済んだ話では無い」と話す。夏の〝復興五輪〟を頂点として「原発事故から立ち直った姿」を世界中に発信しようと国も福島県も躍起になっ...
【106カ月目の福島はいま】「逃げろと言われても…」〝もうひとつの成人式〟で見えた、進まぬ「災害避難のバリアフリー」
- 2020/01/14
- 19:35

2011年の東日本大震災に伴う大津波や原発事故から再来月で9年。昨秋には、台風19号に伴う水害で福島県内は甚大な被害が出た。今なお避難所での生活を余儀なくされている人々がいるが、果たして心身に障害のある人々の「災害避難バリアフリー」は進んだのだろうか。12日午前に福島県福島市内のホテルで開かれた成人式には、様々な障害を抱えた41人の新成人が集まった。保護者たちは異口同音に「9年前とあまり変わっていない」と語る...
借金取り立ての「浪花節選挙」と「アベ友」で得た大臣の座。森まさ子法務大臣は初心をお忘れか? 「被告自身が無罪を証明すべき」発言で改めて問われる資質
- 2020/01/11
- 19:44

保釈中に出国し、レバノンで開いた会見で日本の刑事司法を批判したカルロズ・ゴーン被告に対し、反論会見で「潔白というのなら司法の場で無罪を証明すべきだ」と言い放った森まさ子法務大臣(参院議員、福島県いわき市)。SNS上で「本当に弁護士なのか?」、「法務大臣の資質はあるのか?」との声が一斉にあがった。幼少期の経験から「困っている人を助けたい」と弁護士を志し、安倍晋三首相の庇護の下で法務大臣にまで登りつめた...
【台風19号水害】SL走る〝花見の名所〟に5000トン、伊達市職員を悩ませる災害ごみの山。「桜の季節までには片付かない!」 福島県全体では56万トン規模
- 2020/01/08
- 11:06

台風19号に伴う「10・12水害」で発生した災害廃棄物の処理に福島県内の市町村が頭を悩まされている。福島県のまとめでは、今後の家屋解体分も含めて県全体で約56万トンに達する見込み。梁川町を中心に甚大な被害が生じた福島県伊達市は桜の名所として知られる「やながわ希望の森公園」内の駐車場4カ所に5000トンもの災害ごみを仮置きしているが、処理完了の時期は見通せず、春の「桜まつり」も開催出来るか分からない状況。最悪の場...
【106カ月目の浪江町はいま】〝復興〟一辺倒の五輪にNO!「なぜ水素工場を聖火リレー?」「町のありのまま発信して」怒り、首かしげる浪江町民。
- 2020/01/06
- 19:02

「何が〝復興五輪〟だ。メチャクチャだ」、「あんな聖火リレーで〝復興〟をアピールされても困る」─。5日、福島県二本松市の復興公営住宅「石倉団地」で開かれた2回目の「餅つき交流会」(安達地方農民連など主催)で、今夏に開催される〝復興五輪〟や3月の聖火リレーに対する怒りの声を多く聞いた。町内では家屋解体が進み、住民の帰還も進まない。しかし、聖火リレーや五輪では原発事故後のハコモノ整備ばかりが〝復興〟として伝...
【106カ月目の飯舘村はいま】福島県の内堀知事が絶対に発信しない「放射能汚染」という名の「影」。国内外に「光」ばかり見せる聖火リレー、村民からも疑問の声
- 2020/01/04
- 11:02

福島県の内堀雅雄知事が日頃、「福島県の『光と影』両方を発信したい」と話している聖火リレーまで2カ月余。3月27日には相馬郡飯舘村でもリレーされるが、ルートに選ばれたのは主要道路である県道12号線沿いのわずか1・2km。これでは「影」など発信出来ない。「光」ばかりを発信する聖火リレーに、村民からも疑問の声があがっている。そこで3日、聖火リレーのゴールである「いいたて村の道の駅までい館」から「村民の森あいの沢」ま...
【台風19号水害】震える被災者「寒さで目が覚める」。おにぎりとカップ麺で69人が年を越した福島県いわき市の避難所。支援からこぼれる被災者も
- 2020/01/03
- 07:22

台風19号による「10・12」の影響は越年。福島県のまとめでは12月31日13時現在、県内4市町村の避難所に127人の被災者が身を寄せている。福島県いわき市では、69人の水害被災者が避難所で新しい年を迎えた。体育館は数台のストーブでは暖まるはずもなく、朝晩は寒さで目が覚めてしまうという。発災から間もなく3カ月。住まいも家財道具も何もかもを失った人々は再出発に向けて歩き始めているが、支援制度からこぼれてしまっている人も...