【安倍首相辞意】選挙のたびに利用された「被災地・福島」。ハコモノ訪れ、食べて〝復興〟アピール。最後まで原発事故の〝本当の被害〟見ないまま
- 2020/08/28
- 18:42

体調悪化が取りざたされてきた安倍晋三首相が28日夕、辞意を表明した。原発事故後の福島は、国政選挙のたびに安倍首相が大威勢の地に選び、様々な演出で〝復興〟アピールに利用されてきた。また、避難指示区域にハコモノが完成すれば足を運び、こちらでも焼きそばやうどんを食べて〝復興〟が着実に進んでいると強調。悲願である2020年東京五輪に向けて被害者を切り捨てながら地ならしを続けて来た。為政者は福島で何を語り、何から...
【東日本大震災・原子力災害伝承館】展示内容固まる 「原発PR看板」は実物でなく写真を展示 資料選定過程伏せたまま9月20日に開館
- 2020/08/26
- 06:41

〝原発城下町〟を象徴する看板は、大型写真で展示される事になった。福島県生涯学習課は24日午前、県庁内の会議室で記者レクを行い、9月20日に開館するアーカイブ施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」(双葉町大字中野高田、高村昇館長)の展示内容について説明した。館内を6つのゾーンに分け、これまでに収集した24万点の資料の中から約150点を常設展示するという。県はどの資料を展示するか選定委員会を開いて話し合ったが議...
【新型コロナウイルス】消毒用アルコール転売規制解除に懸念続出 福島の中学校長「寄付でどうにか確保」「災害起きれば使用量増す」 医師は「棄民政策だ」
- 2020/08/23
- 18:09

新学期を前に、福島の教育現場が不安に包まれている。加藤勝信厚労大臣が7月末、マスクやアルコール消毒液等の転売規制を解除すると表明。今月29日にも消毒用アルコールの転売が解禁されるためだ。福島市の中学校では消毒用アルコールの確保は寄付頼み、校長は「十分な備蓄があるわけでは無い」と不安を募らせる。折しも、福島県内では1日に7人の陽性者が確認されるなど感染がじわりじわりと広がっている。子どもたちの手指や校舎...
【台風19号水害】ひっそりと戻された焼却灰 本宮と南相馬の水害廃棄物を国の仮設焼却炉で処理 数値伏せる環境省「全て8000Bq/kg以下だった」
- 2020/08/20
- 20:05

昨秋の台風19号に伴う「10・12水害」で生じた災害廃棄物(以下、水害廃棄物)の一部が、原発事故後に環境省が設置した仮設焼却炉で焼却。焼却灰は「全て8000Bq/kgを下回ったので指定廃棄物にはならない」として発生元自治体に返却されていた。これらは焼却量も焼却灰の放射性物質濃度も全て非公表。住民には一切、知らされていない。原発事故が起きた福島県では〝with放射能〟が続いているが、国も自治体も情報公開には消極的。水害...
【汚染土壌の再利用】「聞いてない」「覆土無しなら進めなかった」 長泥地区での実証事業、環境省方針に飯舘村長が不快感示すもポーズ? 「将来的にはあって良い」とも
- 2020/08/10
- 07:52

原発事故後の除染で生じた汚染土壌を減らすべく、再利用して農作物を栽培しても安全だと示すため福島県飯舘村・長泥地区で行われている実証事業。環境省が汚染土壌を汚染されていない土壌で覆わずに食物の栽培実験を行おうとしている問題で、菅野典雄村長は9日、「初めて聞いた」、「覆土無しなら進めなかった」などと語り、不快感を示した。一方で汚染土壌の再利用や将来の覆土無し栽培試験には理解を示す場面も。長泥地区の除染...
【113カ月目の浪江町はいま】「道の駅なみえ」がオープン 請戸漁港水揚げの魚使った定食も 「汚染水を海に流されたら台無し」と町民 吉田町長は海洋放出反対明言せず
- 2020/08/02
- 07:05

原発事故による帰還困難区域を抱える福島県双葉郡浪江町で1日、「道の駅なみえ」がオープン。フードコートでは、請戸漁港で水揚げされた魚介類を使った料理の提供が始まった。シラスやヒラメなどの販売も始まったが、浜通りの漁業関係者にとって喫緊の課題は汚染水の海洋放出問題。国が強行すれば道の駅にとっても大打撃となるが、復興予算で首根っこをつかまれた吉田町長は海洋放出への反対を明言出来ない。町民は言う。「あれを...