【115カ月目の飯舘村はいま】課題は「前村長〝独裁〟からの脱却」 日大で物理学んだ杉岡村長が初登庁 「放射線防護の三原則に従う」「開かれた村政目指す」
- 2020/10/28
- 08:05

無投票で飯舘村長選挙に当選した杉岡誠村長(44)が27日午前、村役場に初登庁。杉岡村政が船出した。6期24年にわたって君臨した菅野典雄前村長の強引な村政で村の民主主義は破壊され、原発事故による放射能汚染や被曝リスクに対する村民の懸念も否定され続けて来た。杉岡村長はまず、村民との対話と線源の存在を認めたうえでの放射線防護に取り組む。前村長が硬く閉じた村長室の扉は開け放たれるのか。村民の拍手で役場に迎えられ...
【115カ月目の汚染水はいま】漁師の怒り「海を汚されたら生業が成り立たぬ」 福島市で若者主催の緊急街宣「強引な進め方には声をあげていく」
- 2020/10/25
- 09:02

福島県内の10代から30代の若者有志が集まる「DAPPE」(Democracy Action to Protect Peace and Equality=平和と平等を守る民主主義アクション)が24日午後、福島市内で緊急街宣を行い、原発汚染水の海洋放出に改めて反対の声をあげた。27日にも政府が最終決定をするとの報道が先行していたが、反対の声が高まったのを受けて延期。当面の最終決定は回避されたが、あくまで「先送り」で政府の基本方針は変わっていない。マイクを握...
【115カ月目の汚染水はいま】「海を汚すな」「漁業を守れ」福島の市民団体が海洋放出反対のスタンディング 県知事や県議会議長には要請書「27日の決定前に反対表明を」
- 2020/10/23
- 08:44

原発事故後に大量発生している〝原発汚染水〟の陸上保管を求めている福島県の市民団体「これ以上海を汚すな!市民会議」(織田千代、佐藤和良共同代表)が22日午後、海洋放出に反対する事などを求めた要請書を福島県の内堀雅雄知事や福島県議会の太田光秋議長に提出。県庁前や福島駅前でスタンディングをし、「海に流すな」と訴えた。週明け27日にも政府が海洋放出を決定するとの報道が先行しており、参加者は「決まってしまってか...
【原発避難者から住まいを奪うな】国家公務員宿舎「東雲住宅」からの4世帯〝追い出し訴訟〟が福島地裁で始まる 避難者側「国の使用許可自体が有効性欠く」
- 2020/10/17
- 19:24

福島県が今年3月、原発事故で政府の避難指示が出されなかった区域から〝自主避難〟した4世帯を相手取り、入居を続ける国家公務員宿舎「東雲住宅」(東京都江東区)の明け渡しと未納家賃の支払いを求めて提訴した問題で、1世帯に対する第1回口頭弁論が16日午後、福島地裁205号法廷(松川まゆみ裁判官)で行われた。コロナ禍や東京地裁への移送申立で弁論期日が延期されていた。4世帯はバラバラに審理され、うち2世帯については代理...
【福島原発かながわ訴訟】富岡町から避難した男性が9年半の苦しみを陳述「国や東電は責任認めろ」 弁護士は被曝リスクや「避難の相当性」を主張~控訴審第3回口頭弁論
- 2020/10/05
- 21:02

福島第一原発の事故で神奈川県内に避難した人々が国と東電を相手取って起こした「福島原発かながわ訴訟」(村田弘原告団長)の控訴審。第3回口頭弁論が2日午後、東京高裁101号法廷(白石哲裁判長)で行われた。福島県双葉郡富岡町から神奈川県内に一家で避難した男性が意見陳述。一審原告の代理人弁護士は、低線量被曝の健康影響について改めて陳述し、避難指示の有無にかかわらず避難の相当性があると主張した。次回期日は12月4日...
【原発避難者から住まいを奪うな】ここにも「自助」? 3団体が緊急提言も復興庁は実態調査拒否~独自アンケートで見えてきた「原発避難」「コロナ禍」の二重苦
- 2020/10/01
- 19:28

復興庁の「NO」に菅政権の「自助」がにじみ出ていた。「原発事故被害者団体連絡会」(ひだんれん)、「『避難の権利』を求める全国避難者の会」、「避難の協同センター」の3団体が実施した緊急アンケート調査の結果を受け9月18日、復興庁に緊急提言を提出した。避難者の生活実態調査を行うよう求めたが復興庁は拒否。実態把握も支援も民間任せ、避難者の生活実態が把握されないまま原発事故から丸10年を迎えようとしている。3団体...