【総選挙2021】「共産党は再生可能エネルギーに反対」 自民県議の応援演説に共産党福島県委員会が「デマ発言」と激怒
- 2021/10/30
- 00:11

安倍晋三元首相が福島市に駆け付けた26日夕の街頭演説。自民党の佐藤雅裕県議が「共産党は太陽光も風力も水素も反対しています」と発言。共産党関係者が「全くのデマ発言」と激怒している。共産党は総選挙にあたって公表した「分野別政策」のなかで「地域と住民の力に依拠した再生可能エネルギーの推進」を掲げており、真逆の発言だった。共産党福島県委員会は正式な抗議はせずSNSを使って反論しているが、福島1区は地元メディアの...
【総選挙2021】「復興を進めたのは自民党だ」 安倍晋三元首相が今年も福島で自画自賛演説 「アベノミクスでまっとうな経済つくった」
- 2021/10/29
- 07:18

野次にもひるまず〝自画自賛〟のオンパレード─。自民党の安倍晋三元首相が27日夕、福島駅東口(福島1区)で亀岡よしたみ候補の応援演説を行った。福島1区は野党統一候補の金子恵美候補(立憲民主党)がややリードしているとされている。安倍元首相の来福で巻き返しを図った格好だが、演説内容はお決まりの民主党批判とアベノミクス自賛に終始。やや疲れた表情で「復興を進めたのは自民党」「アベノミクスでまっとうな経済をつくっ...
【原発事故賠償と中間指針】福島に寄り添い続けた弁護士が指摘する「加害企業・東電の傲慢さ」と「被害者の泣き寝入り」~福島原発かながわ訴訟控訴審より
- 2021/10/25
- 06:51

「前々回の期日で東京電力側からあった5月14日付口頭説明の反論として意見陳述をさせていただきたい」─。今月8日、東京高裁で行われた「福島原発かながわ訴訟」(村田弘原告団長)の控訴審口頭弁論で、平岡路子弁護士が東電の傲慢さを厳しく糾弾した。東電自ら掲げた「3つの誓い」は既に形骸化し、ADRでは和解仲介案を次々と拒否。挙げ句には、疲弊した被害者に鞭打つように「賠償金を払い過ぎている」と言い出す始末。8年にわたっ...
【総選挙2021】「政権交代のために投票するが枝野だけは許せん…」 野党共闘の陰で原発事故被害者が抱える「ただちに影響ない」への怒りと葛藤
- 2021/10/22
- 21:36

総選挙の投開票日を31日に控え、原発事故被害者たちがジレンマを抱えている。2011年3月の事故発生直後、当時の枝野幸男官房長官が連呼した「ただちに影響ない」が魚の小骨のように喉に引っかかっているのだ。放射性物質は避難指示区域外にも大量に降り注いだが、政府は被曝リスクに正面から向き合わなかった。わが子を被曝から守ろうと必死だった親は「せめて謝罪を」と願う。「枝野だけは許せない」と憤る人も。しかし、政権交代...
【総選挙2021】温泉街で「しっかり」連呼 原発事故に触れたのはわずか1分間~岸田首相が福島市・土湯温泉で具体性欠く第一声
- 2021/10/20
- 22:41

田んぼ、果樹園の次は温泉街─。第49回衆議院選挙が19日公示され、岸田文雄首相が原発事故から10年7カ月後の福島県福島市で第一声を行った。だが、マイクを握った場所は多くの人が行き交う福島駅前ではなく、今回も車で20分以上走った山奥にある温泉街。4年前の総選挙で田んぼをバックに応援演説を行った安倍晋三首相(当時)から〝逃げ〟の姿勢まで継承した形だ。しかも「しっかり」を連呼するばかりで具体性に乏しい演説。いまも...
【127カ月目の浪江町はいま】具体策なき「拠点外除染」 全域除染求める住民、「帰還意向」優先したい国~帰還困難区域の説明会始まるも「これから検討」
- 2021/10/18
- 08:12

2011年3月の原発事故で福島県双葉郡浪江町内の「帰還困難区域」について、政府方針に関する住民説明会が始まった。15日には福島市で、16日には仙台市で説明会が開かれたが、はっきりしているのは、ごくごく一部の「特定復興再生拠点区域」内を除染し再来年の避難指示解除を目指すということだけ。大多数の「拠点外」については帰還意向のある避難者の「生活環境」を除染するというだけで、具体的な中身は「これからしっかり検討」...
【福島原発かながわ訴訟】「さら地と固定資産税だけが残った…」 自宅も仕事も穏やかな日常も奪われた男性原告が意見陳述 ~控訴審第8回口頭弁論
- 2021/10/13
- 17:19

福島第一原発の事故で神奈川県内に避難した人々が国と東電を相手取って起こした「福島原発かながわ訴訟」(村田弘原告団長)の控訴審。第8回口頭弁論が8日午後、東京高裁101号法廷(小野瀬厚裁判長)で行われた。福島県富岡町から避難した今里雅之さん(74)が原発事故で終の棲家も仕事も奪われたことなどを意見陳述したほか、東電の「十分な賠償を尽くした」という主張について、平岡路子弁護士がスライドを使って反論した。次回...
【原発避難者から住まいを奪うな】福島県議会が〝追い出し調停〟議案可決 知事与党県議は沈黙、反対は共産のみ~国家公務員宿舎「東雲住宅」
- 2021/10/09
- 18:18

福島県が国家公務員宿舎からの原発避難者〝追い出し〟を加速させている問題で、福島県議会は8日、東京都江東区の「東雲住宅」から退去できていない3世帯に退去と未払い家賃の支払いを求める民事調停の申し立て議案を賛成多数で可決した。議案に反対したのも、議案審査が付託された4日の常任委員会でこの問題を取り上げたのも、どちらも共産党のみ。他会派の県議は被災県が県民を追い出すという事態に何ら意見表明せず、議論など十...
【原発事故と復興大臣】「〝福島のウチナーンチュ〟になるよう頑張る」 西銘大臣が福島県知事を表敬 復興庁職員も首かしげる兼務
- 2021/10/07
- 06:58

岸田文雄首相が新しい復興大臣と沖縄及び北方対策担当大臣を兼任させた問題で、西銘恒三郎復興大臣が6日夕、福島県の内堀雅雄知事を表敬訪問した。「何回でも足を運ぼうと気合いが入っている」と話す西銘大臣とは裏腹に、復興庁職員ですら兼務を疑問視しているが、当の大臣は「福島が片手間になることは全くありません」、「一生懸命にやって福島県民の皆さんの不安が少しでも消えていくように行動で示すしかない」と重ねて強調。...
【原発事故と復興大臣】「沖縄北方との兼務など無理だ」「原発事故の幕引き進めるのか」 岸田内閣の〝片手間大臣〟に怒りの声 「そもそも要らぬ」の指摘も
- 2021/10/05
- 06:06

新政権の「意思」が明確に示された組閣に原発事故被害者から怒りの声があがっている。4日夜に発足した岸田内閣は、新しい復興大臣に沖縄県選出の西銘恒三郎衆院議員を任命。しかも、沖縄及び北方対策担当との兼務に「被災地軽視」「兼務ではなおさら何もできない」との声があがり、帰還困難区域からの避難者は「せめて現場に足を運んで」と話した。誰もが願う復興。しかし、その司令官は沖縄北方との兼務。そもそも復興庁が担って...