【原発避難者から住まいを奪うな】本人尋問も証人尋問もあっさり却下 〝東雲追い出し訴訟〟2件目の結審、判決言い渡しは3月~第10回口頭弁論
- 2022/01/28
- 06:59

福島県が昨年3月、原発事故で〝自主避難〟した4世帯を相手取り、国家公務員宿舎「東雲住宅」(東京都江東区)の明け渡しと未納家賃の支払いを求めて提訴した問題で、うち1世帯に対する第10回口頭弁論が27日午後、福島地裁206号法廷(松川まゆみ裁判官)で行われた。松川裁判官は、昨年11月の弁論期日で被告(避難者)側が申請していた避難者本人への尋問や復興庁被災者支援班の責任者、関東財務局東京財務事務所長、福島県生活拠点...
【130カ月目の汚染水はいま】「海に流されるのは放射性物質だけではない!」専門家が危惧する燃料デブリ内の有毒な化学物質~いわきで講演会
- 2022/01/24
- 16:56

日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)の元主任研究員で工学博士の天野光さんが22日午後、福島県いわき市内で講演し、「燃料デブリには放射性物質はもちろん、水銀やヒ素など様々な種類の有毒物質も含まれている。それらがどれだけ汚染水に溶け出すのか、多核種除去設備(ALPS)でどの程度取り除けるのか全く分からない」として、国や東電による情報開示の必要性を強調。そのうえで改めて海洋放出に反対の姿勢を示した。...
【原発避難者から住まいを奪うな】審理尽くされぬまま〝東雲追い出し訴訟〟1件が結審 判決は3月、和解協議も始まる
- 2022/01/18
- 07:41

福島県が一昨年3月、原発事故で〝自主避難〟した4世帯を相手取り、国家公務員宿舎「東雲住宅」(東京都江東区)の明け渡しなどを求めて提訴した問題で、うち1世帯に対する第2回口頭弁論が17日午後、福島地裁206号法廷(太田慎吾裁判官)で行われた。太田裁判官は「今日で弁論を終結します」と述べ、提訴から1年10カ月で〝東雲追い出し訴訟〟での最初の結審となった。判決言い渡しは3月2日。一方で太田裁判官は和解を勧告し、福島県...
【130カ月目の汚染水はいま】「海に流されたら困るけれど…」「俺たちがナンボ言ったって…」華やかな出初式の裏に横たわる漁業者たちの複雑な想い~浪江町・請戸漁港
- 2022/01/03
- 05:00

原発事故で大量発生している汚染水の海洋放出計画に揺れる請戸漁港(福島県双葉郡浪江町)で2日朝、1年間の安全を祈願する出初式が行われ、大漁旗で飾り付けられた14隻の漁船が2年ぶりに沖合に出た。漁協は「海洋放出にはどこまでも反対」を掲げるが、国も東電も来年の海洋放出開始に向けた準備を着々と進めている。民意を無視した既成事実づくりに漁師たちは「国相手に騒いだって…」とあきらめの言葉を口にした。震災・原発事故か...