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【号外】10月の飯舘村長選挙、村民避難に消極的な菅野村長が出馬表明~「村の復興を停滞させたくない」

来年3月末の避難指示解除や2年後の村内学校再開などで揺れる飯舘村の菅野典雄村長が13日、「私には国や福島県とのパイプがある。村の復興を停滞させたくない」と飯舘村長選挙(10月6日告示、16日投開票)への立候補を正式表明した。1996年に初当選した菅野村長は現在、5期目。前回2012年の選挙では無投票当選しただけに、原発事故後の対応に関して初めて、村民に信を問うことになる。村長選挙に名乗りをあげるのは、前村議会議長の佐藤長平氏に続いて2人目。さらに現職村議も出馬を模索しており、三つ巴の選挙戦になりそうだ。

【「重責から解放されたい気持ちも」】
 同日午前に開かれた飯舘村議会本会議で、松下義喜議員の一般質問に答えた。
 答弁の中で菅野村長は、原発事故の対応で「体重を減らし、血圧の薬を常用している」と明かした上で「6000人の村民のこれからの人生を決定するという極限の責任のある村長という仕事を全力で務めてきた。解放されたい、楽になりたいという気持ちも無くは無い」と語った。3月に佐藤長平氏が立候補を表明して以降、様々な会合で「(選挙に)出てくれるんだよな」、「我々を見捨てないでくれよ」などと、村民から「小声でささやかれるようになった」という。また、後援会からも強く再出馬を要請されたとして「熟慮に熟慮を重ねた結果、六たび、手を挙げさせていただくことになった」と説明した。
 強制避難中の村民に関しては、帰還困難区域に指定された長泥行政区を除き来年3月末の避難指示解除が事実上、決まっている。「今が一番大切であり、難しい時期。避難指示解除はゴールではなく、長期のマラソンのようなものだ」。さらに、自らが任期満了をもって退くことについて「大きな変化が村の復興にどのような影響を及ぼすだろうか」、「この5年3カ月で国や福島県とのパイプを築いてきた。これらの人のつながり、パイプを切ることが村の復興を停滞させる事になりはしないか」と語り、これまでの菅野村政を継続することで「村の再生・復興に全精力を傾けるべきだと考えた」と話した。
 菅野典雄村長は1946年、飯舘村生まれ。酪農を営む傍ら公民館長を務め、1996年10月の村長選挙で初当選。現在5期目。「こんなに長く務めることになるとは思わなかった」。〝平成の大合併〟では南相馬市とは合併せず「自立の村づくりに舵を切った。もし合併していたら今のような対応が出来ていたか、と思うとゾッとする」と振り返る。原発事故については「今後、二度と起こってはいけない」と語るにとどまった。
 原発事故後は、政府の全村避難を一度は拒否するなど村民の避難に消極的。来年3月末での避難指示解除も、村から国に解除を要望する形で進められてきた。避難指示解除と同時に村内での学校再開も表明し、PTAらが猛反発。1年先送りした経緯もある。


10月の村長選挙への出馬を正式に表明した菅野典雄村長。前回2012年の選挙は無投票当選だっただけに、原発事故対応について初めて、村民に信を問うことになる=福島市飯野町の飯舘村議会


(了)
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