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【原発避難者から住まいを奪うな】「原告らに国内避難民としての権利ない」「原告らの主張は独自の解釈」福島県が国際人権法を全否定~「住まいの権利裁判」第7回口頭弁論

昨年3月、国家公務員宿舎に入居する区域外避難者11人が福島県知事を相手取って起こした損害賠償請求訴訟(住まいの権利裁判)の第4回口頭弁論が2日午後、東京地裁103号法廷(小池あゆみ裁判長)で行われた。被告(福島県)が提出した第7準備書面は、「原告らに国内避難民としての『居住権』なる権利が保障されているものではない」、「原告らの主張は独自の解釈」などと原告(避難者)側の主張を一蹴。驚くべき人権意識の低さだ、...

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【原発避難者から住まいを奪うな】国、都担当者の人証申請を事実上却下する「留保」 次回〝ガス抜き本人尋問〟のみ実施~鴨下さん追い出し訴訟、東京地裁で第9回口頭弁論

福島県いわき市から原発避難し、都内の国家公務員宿舎に入居した鴨下祐也さん(「福島原発被害東京訴訟」原告団長)に対する〝追い出し訴訟〟の第9回口頭弁論が11月29日、東京地裁615号法廷(金澤秀樹裁判長)で行われた。鴨下さん側は復興庁や関東財務局東京財務事務所、東京都の担当者、鴨下さん本人に対する尋問を申請したが、金澤裁判長は「必要ない」として3人の尋問を事実上不採択(留保)。鴨下さんに対する本人尋問のみ採...

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【原発事故と避難の権利】「ここで生きていくしかない」「受け入れるしかない」~逃がしてくれなかった国と福島県、被曝リスクから目を逸らさざるを得なかった中通りの人々

浪江町津島地区が抱えるジレンマについて11月06日号で書いたが、苦悩と葛藤を重ねたうえに「しょうがない」と諦めざるを得なかったのは、政府の避難指示が出されなかった福島県中通りも同じだ。避難指示の有無に関係ないはずの「避難の権利」は奪われ、「復興」の大合唱にかき消された。当時、取材に応じてくれた方々に「なぜ県外避難しないのか」と厳しく問うてしまった反省を踏まえて、改めて避難指示区域外の人々の「しょうがな...

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【女川原発運転差止請求訴訟】再稼働阻止へ大きな転機 控訴審初日に瀬戸口裁判長が「避難計画の実効性に踏み込む」と表明 「希望出てきた」と石巻で集会

東北電力が2024年初夏に計画している女川原子力発電所2号機(宮城県女川町、石巻市)再稼働に反対し、宮城県や石巻市の広域避難計画には実効性がないとして石巻市民17人が起こした「女川原発運転差止請求訴訟」が大きな転機を迎えている。仙台高裁での進行協議の席上、瀬戸口壯夫裁判長が「避難計画の実効性に踏み込んで審理する」と表明したからだ。一審・仙台地裁(齊藤充洋裁判長)は実効性の有無に踏み込まず「過酷事故が発生...

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【152カ月目の帰還困難区域はいま】「ここで本当にやって良いのか」「復興へ一歩踏み出したい」…浪江町津島地区が抱えるジレンマ~原発事故後、初の「肉まつり」

福島第一原発事故で今なお「帰還困難区域」に指定されている福島県双葉郡浪江町の津島地区。そこには原発事故被害の実相と住民の苦悩がすべて凝縮されていた。4、5の両日、津島小中学校で校舎見学会が行われた。5日には、特定復興再生拠点内の「つしま活性化センター」で住民たちがバーベキューを楽しんだ。避難指示が部分解除されたとはいえ、周囲の空間線量はまだまだ高い。会場では、被曝リスクへの懸念や地域再興への想いが複...

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【152カ月目の福島はいま】「早川住職の遺志を胸に、これからも〝原発事故の理不尽〟に抗う」 楢葉町の「伝言館」事務局長・丹治杉江さんが都内で講演~海洋放出差止訴訟でも奔走

「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」(福島県双葉郡楢葉町大谷寺下91)事務局長の丹治杉江さんが10月28日午後、都内で講演し、原発事故後のさまざまな「理不尽」について語った。なぜ福島だけが年間20ミリシーベルトまでの被曝を受忍させられなければならないのか。なぜ、国が一方的に決めた線引きで「区域外避難者」が差別されなければならないのか。そして反対の声を無視して始まった原発汚染水の海洋放出。一向に進...

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【12年目の区域外避難者はいま】「〝根拠のない過剰反応〟なんかじゃない!」「法的保護に値することは当然」~あなたは区域外避難者の何を知っていますか?

あなたは「区域外避難者」(いわゆる〝自主避難者〟)の何を知っていますか?「原発事故で放射性物質が降り注いだのだから避難するのは当然」と考えますか?それとも「被曝リスクなどないのに勝手に避難して文句ばかり言っている人たち」だと考えますか?原発事故後、東電からわずかな賠償金しか得られず、唯一のい公的支援策と言っていい住宅無償提供も2017年3月末で打ち切り。挙げ句に〝追い出し訴訟〟を福島県から起こされてい...

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【151カ月目の浪江町はいま】帰還困難区域町民が吐露した想い「除染など本当にできるの?」「土地は国が買い上げて欲しい」~都内で町政懇談会

「帰還困難区域の除染など本当にできるのか?」「土地は国が借り上げるか買い取って欲しい」―。14日午後に都内で行われた浪江町主催の「町政懇談会」最終日。浪江町小丸地区から神奈川県内に避難した女性がマイクを握ったが、町側は「全面除染を国に求める」の一点張り。改めて原発事故被害からの〝復興〟の難しさが浮き彫りになった。自宅のある小丸地区は、いまも空間線量率が毎時5マイクロシーベルトを上回る。女性は「言っても...

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【福島原発かながわ訴訟】「区域外避難者への賠償は低額すぎ」「被害の実相に目を向けろ」原告団長・村田さんが涙の最終意見陳述~東京高裁で控訴審が結審、判決は1月26日

福島第一原発事故で神奈川県内に避難した人々が国と東電を相手取って起こした「福島原発かながわ訴訟」(村田弘原告団長)の控訴審第21回口頭弁論が6日午後、東京高裁101号法廷(志田原信三裁判長)で行われた。原告団長の村田弘さん(80)と女性原告が最終意見陳述。「事故の重大さと事実に基づいた判断を」、「避難の実情を十分に理解して」と訴えたほか、弁護団も「事故は防げた」、「避難指示の有無にとらわれるな」と陳述した...

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【原発避難者から住まいを奪うな】「裁判所は国際人権法から逃げるな」裁判長交代で弁論更新 「国際人権法は避けて通れぬ上位規範」~「住まいの権利裁判」第6回口頭弁論

昨年3月、国家公務員宿舎に入居する区域外避難者11人が福島県知事を相手取って起こした損害賠償請求訴訟(住まいの権利裁判)の第4回口頭弁論が2日午後、東京地裁103号法廷(大嶋洋志裁判長から小池あゆみ裁判長に交代)で行われた。裁判長交代に伴い弁論が更新され、避難者側は改めて「日本国憲法あるいは国際人権法に基づく権利に真正面から向き合い、十分な議論を法廷で尽くしていただきたい」と訴えた。避難者側は、国際人権法...

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【原発避難者から住まいを奪うな】「即日結審は耐え難い不正義」避難者側が仙台高裁に裁判官忌避を申し立て、27日の判決言い渡しは延期~東雲追い出し訴訟控訴審

福島県が2世帯(残り2世帯は和解済み)の区域外避難者を相手取り、国家公務員宿舎からの退去などを求めて〝追い出し訴訟〟を起こしている問題で、避難者側が26日、仙台高裁民事部に対し瀬戸口壯夫裁判長ら3人の裁判官の忌避を申し立てた。これにより、控訴審での訴訟手続きがストップ。27日の判決言い渡しは延期された。控訴審は7月10日に第1回口頭弁論が開かれたが、瀬戸口裁判長が即日結審を強行。避難者側は「弁論再開申立書」...

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プロフィール

鈴木博喜

Author:鈴木博喜
(メールは hirokix39@gmail.com まで)
https://www.facebook.com/taminokoe/


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 (銀行コード0039 支店番号106)

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